本作品は、ベケットの有名な不条理劇「ゴドーを待ちながら」を下敷きに、永井豪原作『デビルマン』
(講談社)をモチーフに、脚本家じんのひろあきが描いた作品。今回、Monkey Works Vol.3として再演。

悪魔出現により、世界は混乱の只中にあった。
悪魔は理性を失った者に取り憑く。そして、悪魔に取り憑かれながらも、人の心を失わなかった者のことをデビルマンと言う。いずれはデビルマンも悪魔に全てを乗っ取られる危険性がある。
世の中では悪魔狩りが始まり、デビルマン不動明が暮らしていた牧村邸は殺気立った群衆に包囲されている。ここには不動明はいないが、不動明に呼び出された14名の一見何の繋がりもない男女が籠城している。

彼らの人間像を少しずつ浮かび上がらせながら物語は展開していく。

牧村邸にバリケードを張り、籠城しながら不動明を待つ一同。
それぞれの想いを胸に、生き延びるために選んだ結末とは・・・。